ロシア大使更迭経緯の流出は誰のリークか?

経済・政治・国際 | 2010/12/24

一時帰国を命じられ、同月3日午前に帰国した河野大使は、同日夕、外務省の佐々江賢一郎事務次官、小寺次郎欧州局長らとともに首相公邸に呼び出された。菅首相や仙谷由人官房長官が事情聴取を始めた。

「なぜだ。なぜ訪問しないと判断したのだ」。官邸側から問いただされ、河野大使は「ロシア外務省からそういう報告を受けていましたから」と答えた。これに菅首相はカチンときた。「そんなことは聞いていない。誰が言ったかじゃなく、どうしてそう思ったんだ」

口ごもる河野大使を見て、仙谷長官が助け舟を出した。「大統領はプーチン首相との関係など、いろいろあるのじゃないのか。そのあたりの判断は」。だが、河野大使の口は重くなる一方だった。

「要するにどういうことだ」。いら立つ首相ら。最後に、河野大使はこう口走ってしまった。「私はあまりロシアに詳しくないので……」。次の瞬間、首相らの怒りが爆発した。

駐露大使更迭:私はロシアに詳しくない…首相、怒り爆発
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101224k0000m010106000c.html

この記事を読んで、どう思いましたか?首相を批判している人がいるようですが、そんなことどうでも良く、こんな密室での面会を誰がリークしたのかという方が、ずっとおもしろいネタです。というのも、この記事の内容をリークすることはそれ自体、北方領土問題の責任を、河野大使または外務省に押しつけるという政治的に非常に重要な意味があるからです。外務省側のリークなら、河野大使への押しつけ、官邸側のリークなら、外務省への押しつけとなり、意味も全く変わってきます。

記事によれば、その場にいたのは以下の5人。

菅首相
仙谷由人官房長官
佐々江賢一郎 事務次官
小寺次郎 欧州局長
河野雅治 駐ロシア大使

犬飼直幸という記者が、外務省記者クラブ所属であるので、直接的には外務省側のリークという可能性が高そうですが、内容的には官邸側に有利な記事です。妙に仙石官房長官に有利に書かれていることも、官邸側リークという見方を裏付けるでしょう。一方で、外務省側が、高等戦術としてリークしたという可能性もあります。さらに、合意の上でロシア側を牽制するためのリークという見方もできます。

政治に詳しくない自分には、このくらいしか書けませんが、ニュースを見るときには、ソースに注目するのが原則だという、メディアリテラシー的なお話なのでした。

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