きちんと取材をして書いた記事と、そうではない記事の違いが分かる例

ニュース | 2010/12/05

取材の大切さというのが良く分かる例を発見しました。

まず、共同通信の配信記事を紹介します。プレスリリースや公式発表の転載が仕事の通信社としては妥当な記事でしょう。とりあえず、「教育委員会の公式見解」がどんなものだったのかが分かる記事です。

盛岡市の市立中学校で30代の女性教諭が、英語の課題に「これをやらなければ呪いがかかりますよ」と書いて3年生計140人に配布していたことが4日、分かった。

市教委によると、教諭は11月中旬、十数枚つづりの課題を作成、表紙に書いた。「高校受験を控えた生徒に課題をやらせたかった」と反省しているという。保護者からの指摘で発覚した。

市教委の小野寺正彦学務教職員課長は「言葉が不適切で遺憾だ」と話した。〔共同〕

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次が新聞社Aの記事。

盛岡市の中学校で、英語の女性教諭(35)が課題プリントの表紙に「これをやらなければ呪いがかかりますよ」と書き、生徒に配布していたことが4日わかった。

 校長によると、女性教諭は11月22日、期末試験や高校受験対策用のプリント冊子を作成し、その表紙に「呪いが……」と書いて3年生に配布した。その後、保護者からの指摘を受け、不適切な表現があったとして表紙を取り換えて再配布した。

 校長によると、女性教諭は「課題をやってこない子どもが多く、何とかやらせたい一心だった」などと説明したという。岩手県教委は「市教委の事実報告をもとに処分をするかどうか検討したい」としている。

一応、校長に取材しているものの、共同通信の配信記事とほとんど内容が同じ。「とりあえず形だけ取材しました」感が伝わる記事です。

そして、別の新聞社Bの記事。

盛岡市の市立中学校で、30代の女性教諭が英語の課題に「これをやらなければ呪いがかかりますよ」と書いて、3年生約140人に配布していたことが4日、分かった。

(中略)

とはいえ、呪いと書かれたのは、表紙の一番下で、文字も小さく目立たなかった。「気付いた生徒は、ほとんどいなかったのでは」(校長)という。ショックを受けた生徒は多くなかったようだ。保護者からの連絡も1件だけ。保護者会は開かれず、その後の学校行事も、予定通り行われた。地元紙の報道で、問題が大きくなった側面がある。

校長によると、学級崩壊した小学校から進学し、授業態度に問題がある生徒が多い現在の3年生を、この教諭が熱心な指導で、水準学力レベルに引き上げたという。今回は、やや教諭の勇み足だったが、言葉だけをとらえ、何が何でも“告発”する風潮が続けば、教育現場の熱意に水が差されるおそれもあるといえそうだ。

読み比べると、仕事ぶりの違いが良く分かるわけです。新聞社Aがいかにいい加減な取材しかしていないかが分かります。

さて、AとBはどの新聞社だと思いますか?

答えを言うと、新聞社Aが朝日新聞で、新聞社Bがスポーツ報知。ちなみに、スポーツ報知の記事中に出てくる「地元紙の報道」というのは、岩手日報

朝日新聞は「一応取材しました」という形だけ整えたものの、結果として、共同通信の配信記事とほぼ同レベル。こんなことに超高額な人件費とハイヤー代を使ってどうするんですかと…嫌みの一つでも言ってみたくなります。

まぁ、大手メディアが「いつも通りのレベルの低い仕事」をしていたところ、スポーツ報知が俄然やる気を出してしまったために、大手のダメさが際だってしまったというところかもしれません。朝日の記者さんは、運が悪かったということでしょう。

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