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「被告を起訴する」という表現について

ニュース | 2009/08/29

東京地検は28日、女優の酒井法子(本名・高相=たかそう=法子)容疑者(38)を覚せい剤取締法違反(所持)で起訴した。追送検されている覚せい剤使用容疑については捜査を継続する。

酒井被告は今月3日、(以下略)

酒井法子容疑者:覚せい剤所持で起訴 東京地検

すごいどうでも良いことについて一言。

○被告を起訴という表現

以前から、「~被告を起訴した」って表現が、おかしくないかって思っていました。「押尾学被告を起訴」という記事を初め、例を挙げれば切りがありませんが、これ、順番からしておかしくないでしょうか。だって、起訴したから「被告」になるわけで、起訴される前には被告ではないからです。

その点、この記事はまっとうにできていて、

酒井法子(本名・高相=たかそう=法子)容疑者(38)を覚せい剤取締法違反(所持)で起訴した。(中略) 酒井被告は…

となっています。それで、このことを思い出したのです。

○「お湯を沸かす」との関係

さて、では「被告を起訴」が間違いかというと、これはこれで微妙なのです。日本語には「お湯を沸かす(水を沸かしてお湯にする)」という表現があるので、これと同じような用法として「~被告を起訴」という言い方もありかもしれないと思うからです。ネットで検索したら、次のようなサイトまで見つかりました。

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2376637.html

しかし、そうとは分かっていてもなぜか、「被告を起訴」に違和感を感じるのです。それは、「(お湯を)沸かす」「(寿司を)握る」といった動詞が、「~を作る」という意味を含んでいると考えても良いと思われる一方、法律用語である「起訴」に、そういうニュアンスを求めることに違和感があるからです。だって、「寿司を握った」みたいな感じで、「○○被告を起訴、一丁あがり!」みたいに使うのは、やっぱりおかしいと思うからです。

そこで、次のような例を考えてみました。

飯を炊いておいてくれる?→○
油を絞っておいてくれる?→○
寿司を握っておいてくれる?→○
こけしを彫っておいてくれる?→○
お湯を沸かしておいてくれる?→○
酒井被告を起訴しておいてくれる?→×
(語られた時点では、まだ被告じゃないのでNG)

これらに共通するのは、まだ起きていない未来のことについての表現だということです。しかし、「お湯を沸かしておいてくれる?」の場合は、お湯がまだ沸かされていない場合でもOKですが、「酒井被告を起訴しておいてくれる?」の場合は、さすがに許容できない気がします。以上から、「被告を起訴する」が仮に許されるとしても、その理由は、「お湯を沸かす」とは本質的に異なることが分かります。

(だんだん大学の時にやった言語学の授業のような話になってきました。ちょっとウキウキしながら、次に進みたいと思います(笑))

○文脈上既知か、既知ではないか

そこで、ここで一つの仮説を考えてみます。酒井さんが被告であることが文脈上既知である場合は、「酒井被告が起訴された」というような表現が許され、そうではない場合は許されないという仮説です。

このための準備として、「酒井被告」を、日本語の文法上の「主題語」にして試してみることにします。日本語の場合、「~は」という助詞の付いた語のことを「主題語」と言って、聞き手に取って既知の言葉を使うのが原則になっているからです。まず、以下のような比較をしてみます。

酒井被告は、先日28日に起訴されて以来…→○
(この文脈だと、語られた時点で、聞き手は酒井氏が被告であることを知っているのでOK)

酒井被告は、今日、覚醒剤取締法違反(所持)容疑で起訴された→×
(酒井氏が起訴されたことを伝える報道の場合、報道を聞く前の読者は、「被告」であることを知らないのでNG)

少なくとも主題語として置かれた場合、起訴されたのが「酒井被告」というのは非常に違和感があることが分かります。

では、次の場合はどうでしょう。次の二つは、全く同じ文ですが、異なる二つの状況に置かれたものです。

(今から1週間後に、「酒井被告」の過去を振り返って…)
東京地検は、酒井被告を、覚醒剤取締法違反(所持)で起訴した→○

(酒井氏の起訴を伝える報道で…)
東京地検は、酒井被告を、覚醒剤取締法違反(所持)で起訴した→?

一つ目の文では、すでに酒井氏が被告であるのが前提であるからOKになるわけです。一方、二つ目はまさに今問題にしているケースですが、これはやはり「なし」かなというのが、自分の理解です。もしこれが「あり」だとすると、「~を起訴した」というケースだけ例外となってしまうし、この例外が認められる根拠もないと思われるからです。

もし、「~被告を起訴した」と同じような文(未来のこととして扱うとNG、主題語にするとNGだが、目的語にするとOKになる文)で、自然な日本語として認められているケースを知っている人がいたら教えていただけると幸いです。

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