ニュース | 2009/06/03
ネットエージェントは6月2日、P2Pファイル交換ソフトの使用履歴を検査し、使用していない場合には「検査証」を発行するソフト「P2Pファイル共有ソフト 検査証明ソフトウェア」を発売した。
就職活動中の学生が、就職希望先企業に検査証を提出し、「自分を採用しても、Winnyなどを通じた情報漏えいにはつながらない」とアピールするためのソフトで、大学など就職を控えた学生のいる教育機関に販売。教育機関が学生にソフトを貸し出し、学生は自宅のPCを検査、証明書を発行する――という流れだ。
このソフト、どう考えても意味がありません。何で意味がないかって??説明するのも面倒なので、読者の判断にまかせます。しかし、この検査には少なくとも3つ以上の抜け道があり、検査そのものがほとんど意味もないものです。よく分からない人は、頭の体操だと思って考えてみてください。
それはともかく、この証明書を提出した学生は、「論理的思考力がない」or 「コンピュータに関する基本的な知識がない」ということを証明したことになるのは間違いないでしょう。自分が就職担当者だったら、絶対に不採用にします。逆に、この証明書を学生に提出させようとする企業があったら、その企業のセキュリティ部門のレベルの低さが分かるというものでしょう。そんな危険な会社に就職しようとは思いません。
mixiでは、霊感商法とか、詐欺とかさんざん叩かれていますが、この詐欺に乗ってしまう大学・学生、さらに企業がどの程度あるか、今から興味深いものがあるかもしれません。
笑い話のような本当のニュースでした。
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