ニュース | 2009/03/22
これまでの計測結果によると、回転速度によっては、始動用モーターの消費電力の100~1000倍程度も発電可能。また始動に必要な電力は400ワットモーターなら乾電池(単3)1本でも足りるという。
うぁ、やっちゃったよ、毎日…としか言いようがない記事です。冒頭部分だけ高橋和夫記者の署名記事になっているのですが、それ以降の部分は別の人が書いたということでしょうか。エネルギーは何か、電磁気って何かなど、ごく普通の理科教育を受けている人なら一笑に付すような内容。これは「永久機関」と言われていて、中学の理科で「存在しない」ことが明示され、高校の理科ではその背景となる理論まで学習します。高校理科の基本解説は、このブログの範囲外なので詳しくは書きませんが、とにかくひどすぎる記事です。
さて、これと類似の詐欺は、過去に多く現れては消えていったという歴史があるのです。毎日新聞は完全に「詐欺」にはまってしまったようですが、こうなると、毎日新聞は単に詐欺の被害者というだけではなく、加害者でもあるということになるでしょう。場合によっては、損害賠償に備えて引当金を積むことも考えなければいけないと思います。
さらに言うと、この記事の「特許出願中のため構造は極秘」というのも、冗談も休み休み言えと言ったところ。特許っていうのは、「公開を条件に権利を与える」という制度なので、「特許を出願したら公開しても良い」というのが普通。「出願前だから極秘」なら分かりますが、「出願中のため極秘」というのは全く筋が通りません。取材先がそう主張していたとして、この記者は全く疑問を感じなかったのでしょうか。中学高校で理科が大の苦手だったのは言わなくても分かりますが、そうであればせめて特許の基本知識くらい身につけてほしいものです。
同じ記事が2ちゃんねるに書き込まれたら、ただちに反論が来るはず。実際、ネット上では「反論」を通り越した「嘲笑」が浴びせられています。そのくらいありえない記事なのです。今回の記事では、毎日が2ちゃんねるより、はるかにレベルが低いということを身をもって証明する形になったと言えるでしょう。毎日新聞がインターネット利用者を総犯罪者化し、警察がいつでも逮捕できるようなシステムを構築することに躍起になっていることは有名ですが、その背景には、こうした低劣な記事を批判されるのが怖いという、潜在的な恐怖感があるのかもしれません。
いずれにせよ、毎日新聞社は、入社試験の問題をもう少し考え直すか、社員の再教育を行った方が良いかもしれません。それがどうしても無理だというのなら、一記事十万円くらいでコンサルティング致しますが、いかがでしょう?こんな低劣記事を垂れ流して今以上に信頼を失うことを考えれば、かなり良い条件ではないかと思いますが…。まぁ、この記事を見る限り、記者の資質の低さは、半端ないレベルであることが分かりますから、下手に努力をするより、タブロイド紙に転向した方が良いかもしれません。失った信頼を取り戻すか、諦めて別の道を歩むかは、かなり難しい経営判断になるはずです。
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やばいですね。この記事に出てくる松下とかいう人物は、確かに九州電力の関係者のようです。ぐぐったら、写真つきで、でてきました。http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1066&mode=0&classId=4&blockId=7601&newsMode=article
エジプト報道で、朝日と毎日がすごい件
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情報学ブログさんのコメント
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はじめまして
実は「地球の自転エネルギーを取り出している」だったりして(^_^;)。
真面目な話、毎日新聞は「毎」の字に「忄」を付けた方が良いんじゃないかしら。