カルデロンのり子さんの国外退去問題について

ニュース | 2009/02/19

両親の不法滞在で国外退去を求められているフィリピン国籍の少女、カルデロンのり子さん(13歳)に注目が集まっています。日本で生まれ育ち日本語しか話すことができないのり子さんは、フィリピンに帰っても生活に支障をきたすことが予想されます。このため、カルデロン一家は「家族全員の滞在許可」を求めてきました。これに対し、入国管理局は「のり子さんだけなら、滞在を認める可能性があるが、両親の国外退去は不可避」と判断をしたのです。

結論として言えば、入国管理局の判断は非常にまっとうで、他の判断の可能性はなかったと言って差し支えないと思います。そういう意味で、これは普通なら大きく取り上げられるようなニュースではなかったかもしれません。しかし、この問題が話題なのは、マスコミが一斉に、カルデロン一家を支持する視点での報道を繰り広げているからです。そして、これに対してネット上で反発が起きるという形で、一躍話題になっているのが今回の問題ということができるでしょう(例:「博士の独り言」, 「日本が好きなだけなんだよ」)。

では、カルデロン一家の立場に立ったマスコミの報道は完全に間違っているのでしょうか。たしかに、この件に関するマスコミの報道がかなり偏っていたのは事実だと思いますが、それでも全く無意味だったとか、「反日勢力に支配されている」とは思いません。これは、マスコミが抱える根本的な問題が絡んでいると思うからです。この記事では、この問題について、もう少し掘り下げて考察してみたいと思います。

○制度としての権利

カルデロン一家の問題は、カルデロン一家の立場に立てば、「滞在許可を認めてあげるべき」という同情になることは言うまでもありません。しかし、制度というのは、そういうものではないのです。日本の社会制度の問題は、日本の社会制度の「どういう価値に基づいてカルデロン一家の立場が尊重されるか」という形で考えられるべきだからです。

では、日本の社会制度の中でカルデロン一家の立場を守るものは何でしょうか。それはほかでもなく憲法に保障された「基本的人権」です。実際、カルデロン一家を支持する人々は、こうした日本の憲法・法律に基づいて、カルデロン一家の滞在許可を得ようとしているわけでしょう。

さて、すでに別の記事(link)で人権には、「普遍的なものとしての人権」と、「制度として保証される人権」(日本であれば憲法で保障される基本的人権)があるということを書いたことがあります。ここで、この意味での人権では、あくまで制度的な意味での人権であるということが重要です。

なぜでしょうか。もし、日本の制度で、世界中の人の「普遍的な人権」を守らないといけないとしたら、日本の制度として、世界中の人の福祉(生活保護や医療など)を保障しなければいけなくなります。こうなれば、日本の財政は破綻してしまうでしょう。現代の世界情勢において国という枠組みは「既得権益」を保持する利害集団としての意味を持っているのであり、その範囲を超えて権利を認めれば制度そのものが破綻してしまうのです。このことから、憲法に保障される制度的な意味での人権は、一義的には「日本国民」、そうでない場合にも「日本国の滞在者」等、特定の関係者にしか与えられないものでなければいけないということが分かると思います。

○制度の境界線

そしてさらに重要なことは、誰を合法的な滞在者とするか、誰を日本人とするかは、日本人が政治的に決めるということです。かりに、誰もが自由に日本人となることができるのであれば、現代の世界情勢では、多くの外国人が日本に押し寄せてきてしまい、現在の日本人は今の生活を守ることができなるなるでしょう。日本人には、これを防ぐ権利があるということが、社会制度を考える上で非常に重要ではないかと思います。

法律の世界ではどういう議論になっているか知りませんが、一般に、社会制度には「制度で守られるもの」と「制度で守られないもの」の境界線が不可欠です。普遍的な意味での人権でさえ、「人と人でないもの」の境界線によって成り立っている概念であり、まして国の単位で保障される人権に関して、こうした線引きを考えなくて良いはずはありません。そして、その線引きに関して、社会制度は時に残酷なものになるということを忘れてはいけないと思います。これは悲しい現実ですが仕方がないことです。こうして「外部を排除する」ことによって成り立っているのが、現代の先進国の社会だからです。

○マスコミ報道の構造的問題

以上、多くの人が賛成していると思われる、「カルデロンのり子さんの両親の国外退去」の正当性をあらためて説明してきたわけですが、それにもかかわらず「カルデロン一家さんの立場に立ってものごとを考える」ということも重要だと思います。それは、制度というものが、人を守るものであると同時に、人に対して残酷なものであるということを知ることになると思うからです。これは、マスコミ報道に対しても同じです。たしかに、マスコミの報道がカルデロン一家の立場に偏っているというのは自分も感じることですが、しかし、それでもそうした報道をすること自体は必要だったと言えるでしょう。

今回の報道に関して、マスコミの最大の問題は、マスコミがマスコミ自身の性格について無頓着だったということではないかと思います。一般に、マスコミの報道は、しばしば「取材しやすい情報源」に偏ってしまい、公平な立場を見失いがちだということが指摘されてきました。これは、すでに取り上げた脳死臓器移植の問題(link)でも同じです。これには「分かりやすい構図で報道した方が受けが良い」という別の問題も絡んできます。そのことにマスコミ自身が気づいて、逆の立場からの意見を同時に報道すれば「公平性」を保つことができるのでしょうが、マスコミがそうした自覚を失うとき、マスコミは「取材しやすい情報源に偏った分かりやすい構図」の報道を垂れ流すことになるのです。こうなるともはや報道は「洗脳」に近くなり、公平性は完全に失われてしまいます。

今回の問題についても、本来、「カルデロン一家の心の痛みを理解する」ことと「入国管理局の決定を支持する」ことは全く矛盾しません。どちらの立場も並列させるような形で報道をするのなら、「制度の限界を指摘する良い報道」として評価されることになったと思います。しかし、多くのマスコミは「カルデロン一家の心の痛み」に偏った報道をし、世論の顰蹙(ひんしゅく)を買ったわけです。

これはマスコミの根本的な構造の問題であり、簡単に解決するようなことではありません。しかし、マスコミュニケーションと学問コミュニケーション、そしてネットコミュニケーションの3者が補完し合うことによって少しずつ、解決していく可能性もあるのです。カルデロン一家の報道に対するネットからの反発はそうした新しい補完関係のあり方の一つを模索するものと言えるかもしれません。

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コメント

のり子さんのような家族に特別在留許可を与えるかどうかは、法務大臣の裁量に任されてますが、両親が不法滞在者の場合は、生まれた子の日本での成育期間が重視されます。

のり子さんの家族の場合は特に問題であり、のり子さんの日本滞在を認めたとしても、やはり両親には「特別在留許可」を与えるのは難しいと考えられます。 その理由は、偽造書類で他人名義で日本に不法入国し、15年も不法滞在した上に、不法滞在者同士で夫婦の形をつくり、日本で子供を産んだことを利用して「子供の人権を盾に在留許可を得ようとしている」疑いを排除できないからです。

「不法入国/不法滞在に成功した者は、例えば、不法滞在者同士で夫婦となるか、或いは、適当な異性をつかまえて夫婦関係を結び、子供をもうける。 その後、子供の人権を盾にして、在留許可を得る。」 これは、米国へのメキシコ人不法入国/滞在者の常套手段です。

事実、日本においても、(入管白書によると)『2007年度の特別在留許可人数・約7400人のうち約5600人が不法滞在者である。 これらは、日本人と結婚したり日本人との間に子がいたりする場合に認められる場合が多い』とあります。 これは、海外でも横行している手段をこの日本でも行使している、と認識すれば、事の次第が判り易いでしょう。

弁護士の渡辺氏によれば、のり子さんと同じ境遇の約500家族がいるそうです。 それらのお子さん達が日本での生活や勉学を続けられるかどうかは、現実的には日本の支援者からの金銭的援助にかかっていると考えられます。 これは、法律とは全く違う次元の問題です。

投稿: もえおじ | 2009/02/19 10:33:18

子供は柔軟性がありますから言葉は最初苦労するだけです。日本は法治国家ですので、子供には両親が不法パスポートで入国した犯罪者であること。
まず、法律を教えるべきですよ。

投稿: とおりすがり | 2009/02/19 17:09:26

勝手に不法入国しておいて、困ったら子供を盾に日本に家族でいさせろと言う親が悪い。日本人はすぐこうゆうお涙頂戴の話に同情するが、そもそも日本にいるべきでない人たち。だらだらと居座らせず、子供のためにも一刻も早く祖国に返すべきである。

投稿: かい | 2009/03/09 14:17:55

正直に法律に従って社会生活をしている人間のことを、考えてほしい。法律を破る人間が得をし、法律に従った正直者が損をする社会を作らないようにすべき。
人の同情を引くようなことをして、自分達の願いを請うことをするのは卑賎な人間のすること(ロシアの小説家チェーホフの言葉)

投稿: yamamoto | 2009/03/09 14:58:08

カルデロン一家がいつから日本に不法滞在したか自分はよく知りませんがのり子さんが13才ということなので15年近くになると思います。不法に入国したことは悪いことは自分でも十分理解出来ます。しかし現在まで不法入国以外犯罪をカルデロン一家が犯したは聞いてません。日本では殺人をしても15年(現在は25年)逃げ切れば罪に問われません。それをふまえれば特別に滞在を許可することに何の不都合が有るでしょうか?

投稿: へんなおじさん | 2009/03/09 14:59:09

やった者勝ちの日本にしてはいけません。
このままでは禍根を将来に残すことになります。

投稿: | 2009/03/09 15:23:44

娘は日本語しか分からない、日本の友人と離れたくないと言っており、これがかわいそうだと法律にのっとった法執行の障害になっているようです。しかし、私の友人の日本人家族は、突然の会社の辞令で日本語しか分からない子供たちを友人から引き離して一家で海外赴任しました。このことを考えてもあまりにこのカルデロン一家の言い分や支援者の言い分は身勝手で感傷的なものと思います。こうゆう法律の例外をつくると今後このようなケースを利用して脱法行為を正当化されないとも限りません。厳正に一家退去か娘のみの残留が正しいと思います。それと、娘一人の残留ぐらい支援者といわれる方たちがたくさんおられるのですから支援支援というなら娘の面倒ぐらい沢山したい方がおられるでしょう。

投稿: | 2009/03/09 15:54:04

法があっても、いつまでもゴネ続ければ、どうにかなってしまう、というのは日本の悪しき風習です。万一、一家をこういう形で滞在延長させるのなら、不法入国者や不法入国者が後を絶たなくなるでしょう。

「法治国家とは名ばかり」という不名誉を被らないためにも、断固とした対応をとるべき。

それにしても一家に対する報道や弁護士のやり方は欺瞞に満ちているように思えてならない。

投稿: みみずく | 2009/03/09 16:01:46

個人的な意見かもしれませんが・・・

私もとおりすがりさんと同じ意見です。

どんなに日本が好きでも、どんなに仲の良い友達が居ても、どんなに子供が大切でも・・・やっぱり違法者を許すのは間違っていると思います。

極端な話、「殺すつもりはなかった」という殺人犯を無罪にするようなものじゃないですか?

投稿: 曇り空 | 2009/03/09 16:05:22

娘さんが日本語しか話せないという主張をされていますが、
フィリピンには大勢の日本人が生活しており、日本語学校もあります。

日本人は世界中至る所にコミュニティーがあるのですから、
日本語しかしゃべれなくて困ることはないと思うのですが。

その辺のところが全く報道されていないのは何故でしょう?

投稿: 花粉症 | 2009/03/09 17:27:14

この両親の責任を問題にしないのは、何故でしょう?
不法入国者が子供を産めば、将来このような問題となるのは明らかでしょう。
また、急遽国外追放というような報道が目立ちますが、平成18年に母親が逮捕され、退去強制命令が出ているのでしょう。のり子さんの問題をそのままに先延ばししてきた親の責任は大きいと思います。
冷たいようですが、今から帰国して母国語を学べば
将来はありますよ、日本語の通訳としてフィリピンの将来に貢献していただきたい。
このまま日本に不法滞在状態で残るのだけが幸せとは思いません。

投稿: まつ | 2009/03/09 20:54:33

そもそもあの母親は日本語を満足に話せていない。
まぁ意味はとれるのだろうが
娘が日本語が話せないという主張を信じるのは無理がある。両親がフィリピン人で母親が日本語を満足に話せないのに家庭でタガログ語を使わないわけがない。
犯罪者に子供がいたらかわいそうだから刑務所にいれるなってことですか??
強制送還に反対する人間は頭が狂っているとしか思えないですね。

投稿: | 2009/03/09 20:58:07

不法な手段で入国し、不法滞在したのちに子を儲け、子の同情を買って残留資格を得ようとするのは明白です。
外国人同士ではこのようは話は飛び交っていますからね。

彼等とて「子がどうなるかは充分に承知しながら」産んだはずです。

こうした不法行為をする者に残留許可を与えれば、同じ経緯を辿れば許可が貰えるという進路を示したも同じです。

確かに子は可哀相ですが、総て親の責任です。 
親は、強制送還が最も正しいと考えます。

投稿: 普通の人 | 2009/03/09 21:08:09

> みなさま

たくさんの賛同の意見、
ありがとうございます。
基本的に、質問でも批判でもない、
肯定的なコメントには返答しないことにしているのですが、
誤解を招きかねないので、少しコメントさせていただきます。

この問題について、
結論を言えば、
「違法なのだから強制送還して当然」ということで、
問題ないと思います。

しかし、一家の支援をしている人たちにそういう話をしても、
議論が平行線になってしまって意味がないでしょう。
自分は、「相手を説得するつもりのない一方的な意見の表明」は、
たとえ結論が正しいものであっても、
争いを招くだけで、メリットのないものだと思います。

また、「不法入国なのだから追い出すべき」というのは、
結論としては正しいと思うのですが、
こういった「単純な思考法」をする人は、
扇動されやすく、一方的に危険な方向に流れやすいのも事実。
もう一歩引いて、
そこにどういう問題があるかを、
考えてみる必要があると思うのです。

この記事は、この問題が「不法入国だから追い出すべき」というような
単純な問題ではないということは認めつつ、
それでも、強制送還を止む得ないということを指摘するものです。
ここで議論されているのは、
「不法入国だから~」というような表面的な問題ではなく、
カルデロン一家を支援している人たちが、
「人権」の概念を誤解して用いているのではないかという
一段立ち入った問題なのです。
実際に、この記事によって、カルデロン一家を支援する人を
説得できるかどうかは分かりませんが、
少なくともそれを目指して書いているものです。

皆さんからの賛同の意見を否定するわけではないのですが、
こうした「本題」についての言及が全くないことに、
少し悲しく思っています。
コメント欄を見た方が誤解されるといけないと思い、
補足させていただきます。

投稿: 情報学ブログ | 2009/03/09 21:39:32

カルデロン一家のような不法滞在を認めてしまうと、お互いに愛してもない不法滞在同士が日本に残るために、勝手に夫婦になって、子供をもうけてしまい、結局、こういうかわいそうな、家族の幸せも味わうことできない子供が沢山増えてしまうことになる。そのときに、どうしたらいいのかな?

投稿: | 2009/03/10 1:09:17

この事例、マスコミが同情しすぎだと思います。
例外と認めたり、特別措置を設けたりしたら、
不法滞在者で同じような例がゴロゴロ出てくるのではないかと心配になります。
 
親は不法滞在して15年もいたのだから、罪です。彼女には冷たい言い方ですが、特別措置も何もなく全員帰国すべきだと思います。

もし仮にも、彼女が日本滞在続けた時、彼女の友達は彼女を本当に受け入れることできるのでしょうか?
表では笑顔でふるまって、内心では不法滞在を受け入れていることに複雑な心境になることはないのでしょうか? 
また、一家はマスコミで騒がれて、今では有名な不法滞在家族。
この滞在をよく思わない人から町の中でも他人から厭味を言われることあると思います。その中で生活して、本当に幸せになれるのでしょうか?

そんな中で生活するよりも、彼女は親の国へ帰って、言葉、文化を学ぶことも大事だと思います。

 

投稿: | 2009/03/10 1:13:15

フィリピンの海外出稼ぎ労働者(OFW)は人口の1割近い800万人を超えており、一時は年7万件程日本でのエンタテーナービザがフィリピン人に発給されたこともあるくらい、貧富の差が激しいフィリピンでは、社会的、経済的な理由から多くの人が先進国で働きたい、もしくは移住したいと考えているのが実情。こうした母国の事情もあるが、先進国に行けるのであれば、偽装パスポート、偽装書類、違法滞在、おまけに偽装結婚も、良心の呵責も感じないかのごとく、平気でする一部のフィリピン人が増え続けているなかで、今回のようなケースを認めてしまったら、その予備軍(フィリピン人や中国人他)が同じような手口で陳情し、不法滞在を合法化活動することは大いに予見できるであるろう。今回の国の対応はそういう意味でもマスメディアに煽られた温情ある対応ではないかと思える。

厳しいことを言えば、一般に海外駐在する日本人家族の中には、子供の意思とは関係なく、海外に家族で赴任する家族だって多くあるわけで、まして子供がまだ13歳であれば、言葉の問題としては、それ程大きな問題となりえなく、日本語しか話せないからとか、日本の生活を望んでいるとかの理由を子供の在留特別許可とするには少し甘い気がする。フィリピンに戻れば数年は苦労するが、これだけ子思いの両親と一緒であれば、その後はバイリンガルとなり人間的にも成長するであろう。要は、この家族にしてみれば、フィリピンに戻っても、経済的に日本と同じ暮らしが維持できないことが目に見えているから、素直に国外退去はしたくないのが本音であろう。
何もフィリピン人だけの問題ではなく、多くの発展途上国の人にも共通して起こりうる問題なのです。日本国として、こうしたことを見据えての今回の処置で、マスメディアにより社会的注目も浴びていることもあり、基本的な法に基づきつつ、温情ある対応は評価できるのではと思う。

投稿: ジャピーノ | 2009/03/10 1:57:54

皆様の意見は一般論としては当然だと思いますが
フィリピンの国情を知らな過ぎると思います。
日本での生活に慣れたのりこちゃんにフィリピンでの生活はあまりに悲惨です。
またタガログ語を話せない彼女は差別され日本の
それとは比べ物にならないくらいだと思います。
法務大臣が両親に帰国後特別にビザを発給すると
言っていましたがその旅費や滞在費を考えるとフィリピン人の年収に匹敵する額になります。
このような金額を両親が出せるはずもなく。
誰かが出せば別ですが・・・
またのりこちゃんの今後の生活費は誰が払うのですか。そこで悪いことは十分承知の上で高校卒業するまでの間だけ両親に特別に期限付きで滞在させては
ダメでしょうか犯罪者といっても人に危害を加えるわけでもなく。ひっそり生活させるのがそんなにいけないことでしょうか。
私たちは法律家でもなく入管職員でもありません。
小市民です。
どうか法務大臣の英断を期待します。

投稿: akira | 2009/03/10 2:06:54

> akiraさん

管理人です。
貴重なご意見ありがとうございます。

自分はこの問題は、「犯罪者だから追い出せ」とか、
「追い返したらかわいそう」というような
感情的な問題として理解するべきではないと思っています。

本文でも書いたように、
制度全体(システム)として考えると、
のり子さんの滞在許可は、
日本人にとって非常に大きな負担になるものです。
理由として以下の2点が上げられるでしょう。

1. 残念ながら、日本人は、
日本という既得権益に乗っかって生きているのであり、
その枠を取ったら、
貧しい暮らしを強いられることになること。

2. これは他の多くの人が指摘していることですが、
カルデロン一家の滞在を許すと、
非常に多くの人の滞在を許すことになってしまい、
線引きが難しくなるということ。

カルデロン一家の滞在を認めるというのは、
日本人が豊かな暮らしを捨てて、
フィリピンのような生活に近づいていく、
その一歩を歩み始めるということです。
フィリピンの人たちには申し訳ないことですが、
自分は、日本はその選択をするべきではないと思う。
これは悲しいことですが、
仕方がないことだと思います。

たしかに、akiraさんのおっしゃるように、
犯罪者といっても、直接人に危害を加えているわけではなく、
「犯罪者だから追い出せ」というのは、
あまりにも感情的だと思います。
しかし、この問題はそういう問題ではありません。
私たちは「制度というものの残酷さ」を知るべきですが、
だからと言って制度を取り払ってしまうべきだという意見には
注意しなければいけないと思います。

投稿: 情報学ブログ | 2009/03/10 2:21:20

この人たちはいつかこう言う日がくる事がわかっていたはず それをいいやいいやで今日まで延ばし伸ばしにしてきた 私の妻ももとはOSでも 努力してこの「特別在留許可」をいただいた 過ぎた話だが 彼らは選択を間違ったのでは? 子供が出来たときに本国へ帰っていれば今回のような悲劇は避けられたのでは? 万人に平等な法律で無ければならない 別に彼らは特別ではないたまたまテレビに取り上げられただけ 全ての人間に平等な法律であることを願う 今回の件を許してしまえば入管法なるものはなし崩しになる 次を狙うものも出てくるだろう 確かに日本の入管法は厳しいものではあるが それが皆を守っているともいえる 人権と言う名の甘えを許してはならない

投稿: kumahiro | 2009/03/10 4:27:50

私はフィリピン人の妻と結婚して20年になりますが
そのとき 不法滞在で 赤羽の入管に1年半毎月1回
通ってビザを貰いました。その後妻の フィリピンの子供らを 日本に呼び寄せて 孫も出来ました。
結論から 言いますとのりこさんの 日本語しかできないというのは うそです。私の 孫(父も母もフィリピン人)は本人の祖母(私の妻)や 父母と話すときはほとんど フィリピン語です。今6さいです。


投稿: hiro | 2009/03/10 7:13:55

今回でも、将来てきでも、大人が子供を利用して自分の目的を実現しようとする作法には絶対反対です。カルデロン一家の滞在を認めてしまうと、将来的に子供を利用する大人が増えることは間違いないと思います。これこそ、子供の人権を侵害する行為です。

投稿: | 2009/03/10 7:55:22

フィリピンでの生活の悲惨さ、危険な存在でもないことから、期限付きで高校卒業までの滞在許可を認めたらというご意見もありますが、このブログ管理者の方が指摘されているように、入管制度、大きくとらえれば、日本の移民政策にも大きく影響を与えることになるのでと考えます。

温情派の皆さんが、覚悟して、発展途上国や未開発国の人々を受け入れられるのか、その負担を分かち合うことに本当に異論はないのでしょうか?すなわち、今回のケースで、昨今の経済危機を直面している日本で、カルデロン一家が経済的に日本での生活が立ち行かなくなった場合、金銭的支援等サポートする覚悟があるのでしょうか?その一家の保証人になることも覚悟の上での温情措置に賛成しているのでしょうか?もちろん、このケースだけに限らず、今後もこのような外国人不法滞在者が既に11万人強も日本にいる状況で、同じようなケースで支援してあげる覚悟があるのでしょうか?個人的でなくても、国が温情で制度解釈を拡大して滞在を認めるということは、我々の税金で不法滞在者を支援することにも繋がります(もっとも、この一家がこれまで税金をきちんと納めていればその支援を受ける一義はあるかもしれませんが。。。)。発展途上国での貧困層は我々日本人が想像する以上にしたたかで、人権を盾に制度を曲げても先進国での豊かな生活を得ようとする願望や精神力は底知れません。

マスメディアでも日々報道があるように、日本人であり職を失い困窮している多くの同胞者に支援の手をもっと差し伸べるべきと考えるのが国民感情とあるべきではないでしょうか?限られた歳入で、不法滞在の外国人の人権よりも、同胞である日本人の人権を守ってあげるのが究極の選択であるはずです。どんな制度でも、だれにでも満足させられることは不可能で、どこかで線引きは必要なのです。シンプルな制度運用こそが、公正かつ経済的なのです。

このケースを考える上で、重要だと思われるのは、日本の移民政策について深く議論、国民的創意が形成されなければ、安易な制度運用はするべきではないかと思います。

投稿: ジャピーノ | 2009/03/10 13:39:06

フィリピン政府の反応がほとんど無いのが不気味です。
強制送還になれば、夫婦は自国の法律に基づいて裁かれ投獄されるやも・・・
不気味です。

投稿: AZ | 2009/03/10 16:25:26

生まれた時から住んでるんだもの、彼女が日本語しか理解できないのは分かります。ですがこの一家だけ例外を作ってしまったら今後の日本にどれだけの影響を与えるか。一家とその支援者はその辺りを理解しているのでしょうか?

フィリピンに帰り日本語学校へ編入させるとなると費用が高すぎて難しいと聞きました。結局親の「仕事がない」「金がない」が一番の理由で、娘の事なんか二の次の様に思えてなりません。
娘も「友達と離れたくない」では理由にならないと思います。両親が適当にしてきた結果なのにあたかも「引き裂かれる」「被害者」のような言い方はどうかと思いますが。転勤が決まって子供がごねてるんじゃないんです、法を犯し勧告されたにも関わらず従わなかったという自覚を持つべきです。

将来を見据えずに「なんとかなるだろう」で過ごしてきた結果だし、日本にいる限りは日本のルールを守らないといけないのは当たり前なんだから諦めて欲しいと思います。

煽るマスコミもいい加減にして欲しいですね、これだから妙な理屈を付けて自分だけが正しいと言いはじめる「モンスター○○」が増えていくんでしょうね。

投稿: もも | 2009/03/10 17:03:22

今回の一件を論ずる時在日朝鮮人の日本政府の過去の対応を考える必要があると思います。
在日朝鮮人の多くの密航者をどう扱っていたか殆どの在日朝鮮人はそのまま居座り現在に至っています。そのほとんどは戦後自己都合で密航して来た人たちです。
厄介な連中は目をつぶり弱い人には原則論を振りかざす。日本政府は過去の過ちをまず反省する必要があると思います。

投稿: erika | 2009/03/10 21:49:11

AZさん

>>強制送還になれば、夫婦は自国の法律に基づいて裁かれ投獄されるやも・・・
不気味です。

それはないようです。
フィリピン政府も最大限の保護を約束しているそうです。
にもかかわらず母国に帰らないのはおかしいと思います。
結局、心根は「良い暮らしをしたい」というエゴなのでしょう。

投稿: ぽにょ | 2009/03/13 16:58:17

 フィリピン人親子3人の国外退去がマスコミで報道されています。どの報道機関もこの一家に同情的です。不法に入国したとはいえ、中学生の子供がおり、約15年日本でまじめに生活してきたことであり、一家3人に在留を認めてあげたら、ということですが?この報道に対して、かわいそうだとする感情的立場、不法入国者は厳然と処すべきだとする制度的立場、さまざまの意見があるようです。私の印象としましては、経済的理由による人の流れはどうしようもないという感じです。往来する人々を悪い人、良い人とどこで選別するのでしょうか!勿論法律(入管法)は存在します。この法律は日本の地理的背景から戦後昭和26年、アメリカの移民法を参考に出入国管理令ができたようです。当時は、台湾、朝鮮半島出身者の処遇、この地域からの不法入国問題が主な入管政策のようでした。より良い生活を求め働く目的のため不法入国する構図は多国籍化、多様化しましたが、目的は当時と余り変っていません。日本に入国し、在留する外国人の数は飛躍的に増えているとともに、日本の経済社会環境も変化しています。法律は、受け入れる機能と排除する機能がありますが、このバランスが重要なことと思います。アメリカの移民法を参考にされたものの、国情が違い入管法ができた当初は、朝鮮半島からの不法入国者を国外退去する部分が強かったようです。時代の変遷とともに法律が改正されてきているようですが、外国人の受け入れと排除について、日本の将来象を見据えた外国人犯罪の増加と少子高齢化に対応する制度上の検討の余地があるような気がします。

投稿: success020 | 2009/03/13 21:26:44

今回の一連の問題は、マスメディアが仕掛けた不法滞在者純情お涙ノンフィクションで、一部の事実が誇大化される一方、大事な事実が結果として隠蔽され、その結果、中一の娘さんがヒロインを演じさせられ、その言動が同情を引くどころか、世間の大反発(概ね8割程度が「退去支持」との由)を招く結果となりました。

言葉の問題。親が母国語を教えず(ちょっと信じがたいですが)、偽名外国人登録で就学通知が送られてきたために義務教育を受けた「せい」で、日本語に磨きがかかり、今さら母国に帰れなくなった。何で日本国民の税金で不法滞在者の子どもが公立学校に通えて、しかもそれが家族永住の根拠とされてしまったというのは、皮肉を通り越して大顰蹙を買ってしまいました。

友達の問題。小学校一年生のころに自宅近くで知り合った女の子(メディアでは実名が晒された…)。あまり友達がいないのか、フィリピンに帰ってしまったら一人ぼっちになってしまうと、さめざめと泣く。二人の将来の夢は「日本で」ダンススクールを開くこと、そのためには「日本で」勉強しなければならない、そのためには家族一緒に「日本で」生活する必要がある…、このフレーズを何回ともなく聞かされました。

一家に在留特別許可を与えよとの論調。在留特別許可とは、いったん出直したとしても高い確率でビザが出て滞在できそうだという場合に限定すべきもの。
不法滞在中に真面目に働いていたとか、税金を納めていたとか、犯罪事実はないとか、そんな当たり前の話で安易に認めてはいけません。 
ましてや、義務教育の恩恵を受けて公立学校に通わせてもらいながら、その義務教育を受けたせいで「日本語しか話せない」ようになり、本国に帰国したら小学一年生からやり直さなければならないとか、心身の発育に支障を来すとか、そんな滞在理由は到底受け入れがたいのです。
両親がともにフィリピン人で家庭内の会話がタガログ語であれば、子どもは理解力がついているし、日本語しか話せないというのは信じられませんね。
子どもの権利条約を盾に、偽造・他人名義旅券で入ってきた非熟練単純労働者一家が、永住権を与えられるような「と金」移民国家になってはいけないと思います。
それこそ、専門性や熟練度の高い外国人労働者が正規な手続きをとって働いているのに、何かもうバカバカしく感じられてしまうでしょう。

投稿: 正義感 | 2009/03/14 13:47:46

akiraさんの
>フィリピンの国情を知らな過ぎる
って・・・
ご自分が知らないのでは?
フィリピンは多民族・出稼ぎ国家
中流以上は英語も話せる
スペイン・アメリカ統治を経て混血を繰り返し現在は華僑が経済を牛耳る
この手の国の人々のコミュニュケーション力の高さを知らないのですか
滞在経験があるような書き方ですが・・・
実は想像でカキコしたのでは?
日本のように小学校に同一年齢で入学する国でもない
貧困から入学が遅れたり出稼ぎから帰国した子も編入したり
親と離れるのがフツ~の国

投稿: | 2009/06/25 16:08:48

マスコミが封印する最高裁の判決内容
イケイケ赤池でググると出てきます
赤池まさあき議員が国会で追及した内容
カルデロン夫妻は大学で出会い恋人に
日はズラしたが二人で示し合わせ来日
マスコミは貧しいから中退したと援護
大学に進学できるのだから母国では中流以上
双方の親族20名近く不法入国歴がある
ノリコの叔母さんは不法入国後、日本人と結婚、出産、滞在許可が降りると離婚、日本人の子がいるとして生活保護
まるっきり遵法精神が無いとまで裁判長が言ってる
更にフィリピンでも話題になり夫妻の家を取材
双方の家が豪邸だ!とフィリピンでは報道

これらを封印し続ける日本のマスコミがおかしい
報道が始まった時からヘン!て気づいてた
田舎モンならともかく
都会の日本人は後進国の人と関わらない方が難しい
自分も多くの後進国と職場・住居の隣etc関わった
最初は貧しい・可哀想の先入観があった
付き合いが深くなるにつれ本当に貧しい人は来日できない事に気づいた
単純労働でさえカタコトの日本語は必要
スラムで育って勉強の仕方さえ知らない人を不法入国させて何の使い道がある?
不法・合法問わず来日できる後進国の人はそこそこ金はある
貨幣価値・物価がまるで違う国で一攫千金を狙う野心家が多い
厄介なのはフィリピンは中流以上は英語が話せる
欧米に支配された経験から欧米に憧れ欧米人が野蛮とみなした日本をフィリピン人もまたバカにする
フィリピンや周辺のアジア各国に滞在、不快な思いをした日本人は多い
自分も各国行ってます
東南アジア人が狙うのは英語が通じる欧米の国
苦労して日本語を覚える必要もない
憧れの国に渡れなかった落ちこぼれが来日
大金を稼ぎMAX10年で帰国
元々大企業などない国々
仕事は自分で作る
日本は他の先進国に比べても娯楽が発達
駅近にギャンブル複合施設がある国は珍しい
中国の女が朝からイラン人が一日中パチンコ
流された外国人を大勢みた
ようはカルデ一家は決断力が無かった
帰るタイミングを逃した


投稿: | 2009/06/25 16:39:00

一家が住む蕨、西川口~赤羽(ここから東京)の駅周辺は風俗の店が沢山あります
風俗という言葉だけで誹謗中傷と激怒する方がいますが問題を履き違えてます
繁華街であり小さな工場もあり外国の男が来日
外国の女も70年代には来日
フィリピンパブは乱立
低所得の日本人も多く国際結婚・ハーフの子も多い
バブル前後からアフリカ・中東・インド系が爆発的増加
宗教上多産
モスクも作った
蕨から電車ですぐの赤羽に教会があり日曜などフィリピン人が集結
教会前は普通の道路
無理やり屋台を置き大音量で母国の歌謡曲をかけ弁当まで販売
通行できないのを無視、マスコミはわ~楽しそうと報道
子供の頃のノリコが映ってるんじゃねえのww
あの時の報道を出してくればこの沿線にコミュニティが出来てる証明が出来る
なのに封印
周辺にカルデ一家の親族が多く住んでたと森法務大臣が発言
この環境で育てば自然と母国語が耳に入ってくる
ノリコの日本語しか話せないの言葉を信じますか?
この沿線は元々ガラが悪く更に外国人による犯罪も多発
マメに警官が張り職務質問してる
長年潜伏できなかったのは同国人でケータイを駆使する等して情報網が出来上がってたからだと思う

akiraさんの
>タガログ語を話せない彼女は差別・・・

行った事あるようなフリして
フィリピンはもっと寛容な国です
まして一家で大金稼いで(最高裁の判決内容で夫婦の送金額が把握されてる・母国で遊んで暮らせる)
ノリちゃんはチヤホヤされますよ

投稿: | 2009/06/25 16:57:54

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