ニュース | 2009/01/26
服用中断、6割が経験=症状改善、面倒…耐性菌化も-製薬会社が全国調査
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009012500047
薬には症状がなくなったら服用を中止して良い薬と、症状がなくなっても服用しつづけないといけない薬があります。風邪で出される薬で言っても、非ステイロイド性の解熱鎮痛薬、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン剤等は、症状がなくなったら飲まなくても良い薬。これに対して、抗生物質は指示された期間飲み続けないといけない薬と大きく分かれます。
もちろん、これは症状や処方によって大きく変わります。どういうタイミングで中断するかが、過去の病歴なども踏まえたかなり高度な判断となる場合も多いでしょう。したがって、「この薬だったら中断して良い」というように勝手に判断するべきではなく、医師や薬剤師の指示にしたがうべきなのです。
しかし、そのあたりをちゃんと指示しない医師・薬剤師が多いのも事実。もちろん、すべての医師・薬剤師がそうだというわけではなく、丁寧に説明してくれるケースもあるのですが、「容量・用法は必ず守ってください」というような漠然とした指示の場合が多い気がします。そうなると患者としては「とりあえず全部飲む」か、「症状がなくなったら全部飲まない」という2つの判断しかできなくなります。
また、丁寧に説明してくれる薬剤師に限って、説明の情報量が異常に多く、患者としては結局、話を覚えてられないという問題もあります。
要するに、「適切な情報を適切に伝える」というのは、ものすごく難しいことなのです。医療をめぐる多くの問題は、実はこうした「情報伝達」の問題だったりするのですが、この問題もそうした例の一つと言えるかもしれません。
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