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ゴミ発電に対する賛否両論

経済・政治・国際 | 2007/09/11

エネルギーについての記事を書きながら、ネットサーフィンをしていて、ゴミ発電に反対するという不思議な環境団体があることを知りました。

「ゴミ問題、ゴミ発電を考える会」
http://www.asahi-net.or.jp/~cp5k-hsgw/gomi/

「自然エネルギー促進法」推進ネットワーク
http://www.re-policy.jp/sokushinhou/kyoudou020304.pdf

普通に考えれば、ゴミ発電は、いわば「無駄なエネルギーの有効利用」であり、反対する必要がないと思えます。この人たちは、どうしてゴミ発電に反対しないといけないのでしょうか。この記事では、ゴミ発電とそれをめぐる問題について考えてみたいと思います。

(1) ゴミ発電は捨てられるエネルギーの有効利用

なぜゴミ発電は環境にやさしいと言われるのでしょうか。

そもそも、人間がプラスティック容器、ビニール袋などを利用する今の生活を続ける限り、ゴミの焼却は避けられません。ビニール袋のようなゴミをリサイクルするには、燃やすよりも多くの化石燃料が必要だし、最終処分場(埋め立て地)の確保の問題も考えると、何だかんだ言って燃やさざるを得ないでしょう。

もちろん、将来的に「ゴミの焼却を完全廃止」、「完全リサイクルを目指す」というのは間違っていないと思います。ビニール袋やプラスティック容器を分解可能なものに置き換える。それによって、循環型社会を作っていこうという理想も間違っていないと思います。しかし、そのために行わなければいけないことは、あまりにも多いのです。どんなに理想論を唱えようとも、現実にゴミが燃やされているのは事実だし、その状況をすぐに変えることはできません。

さて、こうして燃やされている「ゴミ」は、莫大なエネルギーを持っています。ところが、このエネルギーのほとんどが、無駄に捨てられているのです。この無駄に捨てられているエネルギーを利用しようというのが「ゴミ発電」だと言えるでしょう。もともと無駄に捨てられていたエネルギーですから、利用したことで何かが減るわけではありません。余分にCO2が出るわけでもありません。むしろ、「ゴミ発電」によって、化石燃料の燃焼を減らすことができれば、その分だけCO2の排出を減らすことさえできるのです。

ダイオキシンの被害、焼却灰の処理、CO2の排出などは、いずれも通常の焼却炉でも起きる問題であり、ゴミ発電だからと言って被害が大きくなるわけではありません。また、リサイクル社会の実現に反するという指摘がありましたが、現実にゴミはゴミ発電と関係なく焼却されています。どうせゴミが燃やされているのであれば、そのエネルギーを有効利用するのは、リサイクル社会の実現に反しないでしょう。ゴミ発電を実現した上で、リサイクル社会を目指していけばいいのです。

ちなみに、「ゴミ発電によって、行政がゴミを増やそうとする」という批判があるようです(「ゴミ問題、ゴミ発電を考える会」の主張)。これは、一見して正しそうですが、実はおかしな予測だと思います。というのも、ゴミの収集コストは、発電によって得られる収入よりも大きいと思われるからです。つまり、ゴミ発電が実現したとしても、ゴミを集めれば集めるほど行政の負担が大きくなることには変わりません。したがって、ゴミ発電が実現したからと言って、ゴミを増やそうとすることはないでしょう。

(2) ゴミ発電の本当の問題は、RPSの適用

しかし、ゴミ発電には全く問題がないわけではありません。それは「ゴミ発電が、他の自然エネルギーの利用を妨げる」というものです(「自然エネルギー促進法推進ネットワーク」の主張)。この背景は、ゴミ発電を含めた代替エネルギーに関する特殊な事情があります。代替エネルギーには、RPS(再生可能エネルギー供給量割当制度)に基づいて、各電力会社に割り当て枠があり、その割り当てにしたがって利用しなければいけないことになっているのです。したがって、ゴミ発電が増えれば増えるほど、他のエネルギーが利用されないということになります。

これは、非常に難しい問題だと思います。たしかに、短期的な「温暖化対策」ということについて言えば、ゴミ発電は温暖化対策になります。ゴミ発電は、もともと無駄にされていたエネルギーを利用するものであり、それによって化石燃料の消費を抑えることにつながるからです。ゴミ発電そのものはCO2を排出するわけですが、これは発電をしなくてももともと排出されていたCO2であり、実質的にはCO2を出さないクリーンなエネルギーと言うことができると思います。

ただ、長期的な政策として考えたとき、風力発電や地熱発電で全電力をまかなうというのは目標になりえても、ゴミ発電で全電力をまかなうというのは目標になりません。それでは結局、化石燃料を燃やす火力発電と同じことになってしまうからです。RPSの役割として、短期的な温暖化対策だけではなく、長期的な技術開発の促進もあるということを考えるとき、ゴミ発電と自然エネルギーを同列に見ることができないという、「自然エネルギー促進法推進ネットワーク」の主張にはうなづけるものがあるでしょう。

結論として言うと、「ゴミ発電」自体に反対する意見には、根拠が見あたらない一方、RPSの枠組みの範囲内での推進には一定の歯止めが必要ということになるのではないかと思います。今後注目される技術であるだけに、効果的な運用方法を模索していくことが必要でしょう。

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コメント

> したがって、ゴミ発電が増えれば増えるほど、他のエネルギーが利用されないということになります。

 全然、違います。
 ゴミ発電と風力発電は別個のことであり、競合関係にはありません。
 ゴミ発電と競合するのは、石油燃焼の方です。ゴミ発電が増えれば、石油燃焼が減るだけです。
 RPSは? ゴミ発電が増えれば、その分、RPSの枠がだんだん上がるだけです。別に風力発電が減るわけではありません。
 そもそも、ゴミは、そのまま燃やすか、発電に利用するか、どちらかです。もともと燃やすゴミで発電したからといって、何の損もありません。ゼロから発電するか、風で発電するか、です。風を使うことの意味はありません。

 それより、風力発電は、国土の狭い日本では物理的に限界があります。日本の平野部は国土の2割以下しかなく、人工も考えれば、ドイツなどのようなことはとうてい不可能です。どうしても風力発電をするのなら、外国を侵略するしかありません。
 侵略がいやなら、ゴミ発電に頼るしかないでしょう。

投稿: へん | 2008/01/02 13:48:35

どうも話を誤解されているようですね。ちゃんと読んでいただけたでしょうか?

> そもそも、ゴミは、そのまま燃やすか、発電に利用するか、どちらかです。
> もともと燃やすゴミで発電したからといって、何の損もありません。

本文ではそういうことを書いています。
ごく一部しか読まないで、内容を誤解されたのではないでしょうか?
本文は、RPSの話と、ゴミ発電一般の評価が混同されているので
議論として、分離するべきという趣旨です。
ゴミ発電は優れているが、RPSの運用には考慮が必要ということです。

> RPSは? ゴミ発電が増えれば、
> その分、RPSの枠がだんだん上がるだけです。
> 別に風力発電が減るわけではありません。

この点に関しては正しくないと思います。
RPSの枠がゴミ発電で占められれば、
風力発電の導入意欲が減退するというのは十分考えられると思います。
「RPSの枠がだんだん上がるだけです」と簡単に書いていますが、
ゴミ発電が増えたことをもって恣意的にRPSの枠を増やすのであれば、
RPSの本来の趣旨からは離れてしまうでしょう。

> 風力発電は、国土の狭い日本では物理的に限界があります。

「風力発電や地熱発電で全電力をまかなうというのは目標になりえても」
と書いたのに対しての批判なのかもしれませんが、
そうだとしたら的はずれな議論だと思います。
前後の文脈から分かるように、「目標になりえる」というのは、
「現実的に可能」という意味ではなく、
「理想の状態として優れている」という意味です。
しかもその背景には、「循環型社会の確立」という前提があります。
この語の解釈を逆にしているとしたら、話はすれ違ってしまうでしょう。

たしかに、エネルギーの流れとして、
化石燃料を加工する→素材として利用する→ゴミ発電→エネルギーとして利用する
というのは、現状よりははるかに優れていると思いますし、
とりあえずは推進していく価値があると思います。
しかし、これは再生可能な資源を素材・エネルギーとして利用するシステムから
比べると過渡的なものでしかありえないということを言っているのです。
現在の発電方法に限界があるのなら、新しい発電方法を開発してでも、
こうした循環型システムを確立していく必要があるでしょう。

もちろん、そうした社会でも
動植物の死骸などをゴミ発電でエネルギーとして利用することは可能でしょうが、
それがシステムのメインにならないことは容易に予想されます。
一般に、バクテリアに分解させた方がエネルギー効率として高いので、
ゴミ発電に利用するのは、残飯などに限るのが理想だと思います。

そしてその意味で、風力発電や地熱発電やゴミ発電を同列に扱えないというのが、
本文の趣旨です。
風力という特定の発電システムの実現可能性について述べているのではありません。
ご指摘の内容が正しかったとしても、
あるいは間違っていたとしても、
本文の議論には全く関係ありません。

投稿: 情報学ブログ | 2008/01/03 4:34:44

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