恋の習慣性―ある元カノのこと

恋愛 | 2007/06/05

結構前に付き合っていた元カノからたまに電話がかかってきます。彼女からはしつこく電話がかかってくるので、一時期着信拒否にまでしていたのですが、ある集まりで久しぶりに会ったのをきっかけに、連絡だけはつながるようにしました。そしたら、今日も電話がかかってきました。

今、彼女には、深い関係になっている年下の男(Mくんとします)がいて、頻繁に家を行き来しているようです。もともとMくんにはつきあっている彼女がいたのですが、最近別れたということ。要するに、Mくんと元カノは「略奪愛」とも言えるような状況なのですが、二人はまだつきあっているわけではありません。そして、Mくんと会っても、抱いてくれない。寂しい。そう言って電話をくれるのです。

なんでMくんが抱いてくれないか…。ぼくから見ると原因は明らかです。彼女には悪い癖があり、「本当は前の男が好きなんだけど会えない。だからあなたに抱いて欲しい」そうやって男を口説こうとするからです。そもそも男なんて「自分が一番」だと思われたくて仕方ない存在。だから、そんなこと言われたら男としては二つしか選択肢はありません。遊びで付き合うか、断るか。そういう中、真面目なMくんは後者を選んだというの話でしょう。

それはぼくのときも全く同じでした。彼女と仲良くなったころ、彼女にはつきあっている男がいました。「本当は今の彼氏が好きだけど、部活が忙しくて会えないから、あなたに抱いて欲しい」。Mくんと違って単純なぼくは、軽い気持ちで関係を持ったという話。次第に仲良くなって、彼女がその男と別れるという話をしたとき、「そんなに大事にしてもらってるのなら、別れない方がいいんじゃない?」と言ったのはぼくでした。もともとその程度の関係だったわけです。

彼女が、ぼくのことを好きになり始めたのは、その後、ぼくが徹底的に冷たくしたからです。「遊びに行こう」と言われても、「忙しいからダメ」。別れ際には他の男とデートをセッティングしたり、そのほか、この場では書けないようなこともいろいろありました。しかし、そのどれもが「彼女に好かれる」という目的のためには、適切な行動だったのです。そういう状況で「こいつには冷たくした方が良い」と感じるのは、男としての本能のようなものかもしれません。そういう中、ぼくは「自分にもこんな冷たい側面があったんだ」と驚くほど、冷たくするようになっていました。そして、実際問題、気持ちも急速に冷めていったのです。

彼女の中で、ぼくの存在が最大限に大きくなったのは、おそらく別れ話を切り出したときだったのでしょう。「冷たくされると好きになる」。それはどこまでも不幸な女。その後もぼくのことを忘れられない彼女は、Mくんに対して「本当は前の男が好きなんだけど会えない。だからあなたに抱いて欲しい」と言い続けているわけです。

ぼく「どうせMくんに振られて次の男を見つけたら、その男に『本当はMくんが好きだけど、あなたに抱いて欲しい』って言うんだよ。そうやって同じことを繰り返すんでしょ?」

どうも彼女は、ぼくとつきあい始めたときの経緯を忘れていたらしく、最初は「そんなことはない」と強弁していたのですが、具体的に例を挙げて説明すると、さすがに納得してくれたようです。

元カノ「人に好かれるのが怖い。好かれていてもそれが長続きしないと思うと、振られるのが怖くて自分から遠ざけてしまうんだよね。」
自分「ずいぶん不幸せが好きみたいだけど、それはそれでいいんじゃないの。恋愛だけが人生じゃないんだしさ」

自然は習慣化する―というのはパースの言葉ですが、言うまでもなく人間の行動は習慣化するものです。いじめられっ子は、転校してもいじめられ、ストーカーをされる女性は、新しい男にまたストーカーをされる。恋愛や人間関係についてのスタンスは、特に「習慣化」が明確に分かるものです。

ただ、大事なのは、そうした意味での習慣性―情報学ではシステムと呼びます―が相互に矛盾する状況に対してどうするかということでしょう。たとえば、彼女は良く「早く結婚して幸せになりたい」と良く言っていたのですが、そうした願望と、「やさしくされると、相手を遠ざける」という習慣性は、明らかに矛盾するものでしょう。彼女のような行動をしていて、幸せな家庭を築けるはずはなく、遊ばれるか、振られるかの2通りしかないからです。一般に言えば、そうした「矛盾」こそが、いわゆる「不幸」の原因だと言うこともできるかもしれません。

だから、重要なのは、そうした矛盾をどうやって解消していくかということ。ただし、「早く結婚して幸せになりたい」という価値観を変更するのは、なかなか大変なことなので、通常であれば、「やさしくされると、相手を遠ざける」という行動パターンの方を直すことになるわけです。それができるかどうかは彼女次第、自分が口出しをすることではないのですけどね。

自分「納得したのなら、後は行動に起こすことじゃない?まずは、今、身近にいるMくんを本当にすきになることだよ」
元カノ「ううん。それができないんだよね。」
自分「いろいろあるのかもしれないけど、それは口に出して言わなければいいわけでしょう。だいたい大人の恋愛なんて、それぞれいろんな思いを抱えてするものなんだから、それは心に秘めておけばいいわけじゃない。それをわざわざ口に出したりするから、何度も同じことを繰り返すんだよ。」

二人の恋の行方はどうなるのか。それは、これを機会に、彼女自身がどれだけ成長できるかにかかっているのではないかと思います。

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