居酒屋の漫談シリーズ(2)―技術決定論とその批判についてのシステム論的解釈

情報学 | 2007/04/23

4/17に飲みながら後輩に話したことのメモ。

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技術決定論は、一つの視点からとらえたときに、そのように見えるということで、議論として間違っているわけではない。一方、当然のことながら、それが一面的なものであるという批判は、また、正しいものである。

これは、遺伝子決定論と全く同じ構造になっている。つまり、生物学的な視点から見れば、人間の性質は全て遺伝的・先天的なものとしてとらえることができる。また、別の視点から見れば、人間の性質は全て環境的・後天的なものとしてとらえることができる。これらは両立可能であって、どちらが正しいとか、間違っているという話ではない。

佐倉統氏の比喩を借りれば、「作曲家と演奏家」の関係だと言うことができる。コンサートの演奏のどの程度が作曲家の影響によるものであり、どの程度が演奏家の影響によるものであるかを考えるのはナンセンスである。

これらは「ある視点から見ると全てその立場からとらえられる」というシステムの性質、すなわちシステムの独立性と閉鎖性の立場から理解されるものだと言える。つまり、ナイーブな技術決定論や、ナイーブな技術決定論批判はどちらも、こうした「視点=システム」の問題を無視し、単一の視点から世界全体を眺める間違いを犯している。

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