正義とは何か

情報学 | 2007/02/27

正義とは何かということについて、システム論的に考えます。

(1)
一般論として言えば、正義はさまざまな社会(コミュニケーションのつながり)と、一人一人の心において「ある」と言って良いのではないかと思います。「さまざまな社会」というのは、国や民族、会社、社会なども含みますが、マスメディア、司法などもそれぞれ独立した社会であり、それぞれの正義があると言うことです。こうした正義は相互に関わり合いながら、一応、独立して存在しています。

(2)
ワイドショーなどで正義が議論されるとき、多くは国レベルでの正義でしょう。近代国家では、マスメディアと法制度、司法、政治が、正義について重要な役割を果たしていると言えると思います。この場合、たとえば「自由」の価値も、あくまでこうした中でとらえられているわけです。

(3)
一方、グローバル化した現代においては、「人類社会」における正義も重要です。これは「人権」といった問題について国を超えた議論がされるようになったことと関係しているでしょう。こうした「人類社会の正義」は、悲惨な戦争、虐待、虐殺などを国際的に強調して阻止することを(理屈の上で)可能にした一方、結果として「テロリズム」「対テロ戦争」の両方の出発点になっていることには注意を払わないといけないと思います。

(4)
現実にはこうした構造の全体に注目しながら、それぞれのレベル(社会、心)において正義を調整していくしかないでしょう。ここで重要なのは、<こういった構造を理解しつつ>正義を調整していくことではないかと思います。そのことによって、正義の名の下の極端な価値観―たとえば、テロリズムや対テロ戦争―を回避できると思われるからです。

○関連記事

以下は、一応別の記事になっていますが、同じ問題に対する別の説明という側面が強い記事です。合わせて読んでいただければと思います。

規範とは何か
http://informatics.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_ed02.html

本文の最後で触れた<こういった構造を理解しつつ>問題を調整するということについて、具体的に述べたのが以下の記事です。

物語ること、選ぶということ―物語としての私、歴史、そして政治
http://informatics.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d527.html

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